AIO対策とは、ChatGPT や Google の「AI による概要」のように、AIが答えを作る検索で、自院の情報が使われやすい状態にしておく取り組みです。この言葉は Google の公式ガイドには出てきません。Google のガイドが説明しているのは「生成 AI 検索向けに最適化すること」で、AIO対策の説明ではありません。この記事では、言葉の使われ方と、歯科医院が実際に何をすればよいのかを説明します。

AIO という略には、2つの意味があります
AIO の意味は、会社によって違います。
- AI最適化の略として使う会社があります。株式会社Hakuhodo DY ONE は、サービス名を「AIO(AI最適化)コンサルティング」としています
- Google の「AI による概要」(英語で AI Overviews)の略として使う会社もあります。S&Eパートナーズ株式会社は「GoogleのAIオーバービュー(AIO)」、株式会社STSデジタルは「GoogleのAI概要(AIO)」と書いています。S&Eパートナーズは「AI最適化」の意味でも使っており、同じ会社の中でも2つの意味が混ざっています
出典:各社の公式サイト(S&Eパートナーズ、STSデジタル、Hakuhodo DY ONE は上のリンク)。2026年10月6日に確認しました。
どちらの意味でも、整える場所は同じです。この記事では「AIが答えを作る検索への対策」という広い意味で使います。「AI による概要」そのものの説明は「Google AI Overviews とは」をご覧ください。
Google が説明しているのは「生成 AI 検索向けに最適化すること」です
Google は「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」というガイドを公開しています。このガイドに「AIO対策」という言葉は出てきません。以下は、Google が「生成 AI 検索向けに最適化すること」について書いたことで、AIO対策の説明ではありません。
このガイドには、次のように書かれています。
生成 AI 検索向けに最適化することは、検索エクスペリエンス向けに最適化することであるため、SEO であることに変わりはありません
SEO は、Google などの検索結果に自院のページが出やすいように、ホームページを整えることです。
同じガイドには「生成 AI 検索の誤解を解く: する必要のないこと」という章があり、次の5つが挙げられています。
- LLMS.txt ファイルやその他の「特別な」マークアップ
- コンテンツの「チャンク化」
- AI システム向けのコンテンツの書き換え
- 不正確な「言及」の検索
- 構造化データに対する過剰な取り組み
構造化データ(ホームページに書き込む、検索エンジン向けの情報の目印)については、「生成 AI 検索に構造化データは必要ありません。追加する必要がある特別な schema.org マークアップもありません。」と書かれています。一方で、検索結果の表示を豊かにする(リッチリザルト)ために、SEO の一部として使い続けることはすすめています。AIのためだけに入れる必要はない、ということです。
出典:「Google 検索における生成 AI 機能に向けた最適化のための Google ガイド」(2026年9月30日に確認。2026年10月16日にも確認)
Sakifull AIO でできることを見る →※当メディア運営者(株式会社OX)の製品です
検索して出てくるのは、対策サービスを出している会社のページです
当メディアは2026年9月18日に、AI検索対策に関わる12の言葉を Google で検索し、1ページ目に出たものをすべて記録しました。分かったことは3つです。
- 12語すべてで、AI による概要が表示されました
- 検索結果(広告やAIの回答を除いた、ふつうの検索結果)に、Google や OpenAI のページは1件も出ませんでした(12語の合計107件のうち0件)
- 出ていたのは、AIO/LLMO対策のサービスを出している会社のブログと、その比較記事が中心でした
出典:当メディアが2026年9月18日に自分で数えた結果です(12語・Google 検索・福岡県福岡市からの検索。検索した端末はGoogleにログインした状態でした)。
「AIO対策」は、Google が決めた用語ではありません。検索して出てくる説明の多くは、対策サービスを出している会社が書いたものです。
ChatGPT の引用元は、延べ110件のうち89件が公式のページでした
当メディアは同じ2026年9月18日に、歯科とAI検索に関する10問を ChatGPT に2回ずつ(合計20回)聞き、回答に付いた引用元をすべて記録しました。
- 引用元は延べ110件で、そのうち89件が公式のページでした(Google 検索セントラル50件、Googleビジネスプロフィールのヘルプ24件、OpenAI のヘルプセンター11件、厚生労働省3件、ほか1件)
- 「AIO対策とは何ですか?歯科医院の場合で教えてください」と聞いた2回は、引用元が2回とも公式のページだけでした
- 民間のサイトが引用に入ったのは、10問のうち「費用」「用語の違い」「自分でやるか外注か」の3問だけでした
出典:当メディアが2026年9月18日に実施した記録です(10問×2回。引用元は回答に付いたものだけを数えています)。
この10問では、作業の手順を聞いた質問ほど、公式のページが引用されていました。ほかの聞き方でも同じになるかは分かりません。それでも、歯科医院がやることを調べた範囲では、答えは公式のページに書いてありました。

SEO・MEO・AIO で整える場所
MEO は、Googleマップで医院が見つかりやすいように、Googleビジネスプロフィール(Googleマップに出る医院の情報)を整えることです。当メディアが歯科医院を想定して整理すると、整える場所は次のようになります。
| 呼び方 | 整える場所 | 歯科医院の場合の例 |
|---|---|---|
| SEO | 自院のホームページ | 診療内容のページ、料金のページ、よくある質問 |
| MEO | Googleビジネスプロフィール | 診療時間、写真、口コミへの返信 |
| AIO | 上の2つと同じ | 上の2つと同じ |
当メディアの整理では、AIO のためだけに新しく作るページや登録先はありません。なお Google のガイドには、商品を売るお店が商品の情報を Google に登録する Merchant Center など、ほかの場所も出てきます。歯科医院で主に関係するのは、上の2つです。
歯科医院が先にやること3つ
- Googleビジネスプロフィールを埋めてください。診療時間、診療内容、写真、予約のリンクです。登録は無料です。ただし、埋めればAIに紹介されるという意味ではありません。当メディアが福岡市の20院を調べた結果でも、何が紹介を決めているかは特定できていません(福岡市の歯科医院20院をChatGPTで調べた結果)
- ホームページが Google に登録されているかを確かめてください。Google は、AI機能に出る条件として「ページがインデックスに登録されており、Google 検索でスニペットが表示され、検索の技術的要件を満たしている必要があります。」と書いています。インデックスは Google に登録されていること、スニペットは検索結果に出る説明文のことです
- 患者に実際に聞かれることに、自院の言葉で答えるページを作ってください。たとえば「インプラントの治療には何回通院が必要か」「小児矯正は何歳から始められるか」のような質問です
出典:AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル。2026年9月30日に確認)
AIO対策として新しい作業を提案されたときは、その作業が何のために必要なのかを聞いてください。Google のガイドが「生成 AI 検索向けに最適化すること」として書いていない作業であれば、根拠を確かめる意味があります。
まとめ
- AIO対策は、AIが答えを作る検索で自院が使われやすい状態にしておく取り組みです。AIO の意味は会社によって2通りあります
- Google の公式ガイドに「AIO対策」という言葉は出てきません。ガイドは「生成 AI 検索向けに最適化すること」について、SEO であることに変わりはない、と書いています
- 歯科医院が主に整えるのは、ホームページとGoogleビジネスプロフィールです
- 同じガイドは、生成 AI 検索向けに、特別なマークアップやAI向けの書き換えを「する必要のないこと」に挙げています
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